ヒタチ・ベイビー・キャデラック(Hitachi Baby Cadillac)
ヒタチ製の63年型を模したと思われますキャデラックです。ヒタチのシリーズには、フォードマスタングなどもありました。シールにCadillacとプリントされていますが、GMの許可を得ているのか疑問なところです。フロントフェンダー・ボンネットのエッジは、実車の特徴をとてもよくとらえています。リヤは他の車種にも使える汎用デザインですので、派手なテールフィンは備わっておりません。サイコー製電子ブザーが使われておりますが、このメーカーは自転車のブザーで有名です。手押しハンドルが付いたバリエーションもありました。実車は有名ですが、キャデラックのペダルカーは意外と珍しい存在なのです。
全長98cm・全幅48cm |
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アポロマン(APOLLO MAN)
亀の子たわしのようなボディー形状です。バンパー、ミラー、ヘッドライト、サイドモールと、この時代らしく多くの鉄製パーツが利用されています。しかし、白いシートは一体成型の樹脂ですので、見た目以上に軽く作られています。ブザーは当時の自転車に広く使われたもので、「ハツネ電機製作所」の製品です。ブザーのフタにも「Apollo
Man」の小さいシールが貼られているぐらい、名称にこだわりを持っています。
全長100cm・全幅45cm |
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ベビーワーゲン(Baby Wagen)
「ワーゲン」と名称が付いています。たしかにボディー後半のプレスラインは、「カルマンギア・タイプ1」に似ています。しかしボンネットとトランクのシールには、なぜか「オペル」のマークとネーミングが貼られています。ボディー前半は「オペル・レコルト」といったところでしょうか。ボティーカラーはフレンチブルーのようですので、フランス車のようにも見えます。鉄製のバンパーは、ボディー形状と複雑に合わされています。ナンバープレートはシングルナンバー「東京5
」と縁起の良い「7-53」の組み合わせです。
全長98cm・全幅47cm・ホイールベース60cm
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サンコー・トライアンフ・ビテス(Sanko Triumph Vitesse)
三幸工業のエンジニアは、かなり英国車通だったのでしょう。直列6気筒エンジンを搭載したトライアンフ・ビテスです。フロントはもちろん特徴のある「チャイニーズ・アイ」。レーシングストライプに3スポークステアリングを装備しています。フロントの立派なエンブレムはサンコー・ブランド、トランク上は本来ジャガーEタイプに付くものですが、ビテスにもなぜか奢られております。クロームメッキのフロントグリルには「Triumph
Vitesse 6」と、自信を持ってネームが刻まれております。
全長82cm・全幅42cm・ホイールベース46cm |